【ベランダで支柱空中栽培】小玉スイカの育て方と種が美味しいピノガール【プランター袋栽培】
すいかを栽培するときは、ふつう地面につるを這わせて、実を地面にならせていく栽培が一般的ですが、空中栽培というのは、支柱を立てたり、ネットを使って、そこにつるをはわせて、高い所に実を成らせる方法です。
この方法は、最近家庭菜園だけでなく、商業的な農園でも流行っている方法です。
小玉スイカの空中栽培 メリットはたくさんあります
一つ目は、玉返しをしなくていい所です。
普通は地面に実がなるスイカでると、上の部分には十分光が当たるのですが、地面に接している側は、黄色っぽくなったり、地面に接して汚れてしまったりします。
そうならないように、下に座布団やクッションのようなものをおいて置くのですが、それでも反対側は変色しやすいので、向きを変えてまんべんなく光が当たるように玉変しが必要になります。
空中栽培なら、ぶら下がっているのでまんべんなく光が当たるので、タマ返しが必要なくなります。
空中栽培のメリット2!水没が防げます!
また、空中栽培のメリットとして、長雨やゲリラ豪雨などで畑が水没してしまっても、実が水に浸かってしまうことを防げます。
スイカは水に長く浸かっていると病気や雑菌の繁殖が進んでしまうため、このようなトラブルを防ぐことができます。
メリットのもう一つは、栽培面積が少なくて済むことです。
地面につるを這わせて生育するスイカを、空中栽培にすると、栽培面積は約1/5ですむといわれています。
空中栽培のデメリットは?
メリットいっぱいの小玉スイカの空中栽培ですが、デメリットもあります!
デメリットとしては、吊り下げの作業が必要なところです。
すいかのつるは、朝顔のように、勝手に支柱に巻きついて上っていく性質はありませんので、つるが伸びたら、その都度誘引して上げる必要があります。
これは、デメリットではありませんよね!
デメリットというか、空中栽培で気を付けいたいポイント
いよいよ実が大きくなってきたら、重さで実が落ちてしまわないように、ネットなどで支柱に固定してあげる必要があります。
実が大きくなって、だいたいの小玉スイカなら35日くらいで収穫できるのですが、その前に台風や風の強い日があって落ちてしまったら、大変ショックです。
小さな実がついたら、早めにネットをかけることをお勧めします。
このとき、ネットが小さくて、中の実が大きくなって、もう少し大きなネットに替えようとすると、つるを痛めたり危険です。
ネット替えは慎重に!
おすすめは、ゆりかご型やハンモック型で下を支える形です。
小玉スイカのおすすめ品種 ピノ・ガール
タネのサイズは、なんと普通のスイカの約4分の1!
まるごと食べてもほとんど気にならない、と話題のスイカです。
シャリシャリと抜群の食感に加えて、糖度が高くなりやすいため食味は良好です。
小玉スイカ「ピノ・ガール」の植え付け時期は?
小玉スイカの植え付けは、苗からなら、6月くらいが最適です。
プランターや鉢でもいいですが、40Lの培養土の袋に穴を開けて直接植えつける「袋栽培」もお手軽です。
小玉スイカ「ピノ・ガール」の誘引や肥料など
本葉が増えてきたら、6枚目で摘芯して小蔓をのばします。
その後は蔓が伸びたら、支柱にビニールタイなどで固定して誘引します。
肥料は有機肥料と化成肥料の両方を使います。
小玉スイカ「ピノ・ガール」の人工受粉
花が咲いたら、雄花のおしべを雌花のめしべにつける人工受粉させます。
受粉させたら、その日にちはメモしておいてください。
スイカは収穫のタイミングが非常に大切で、小玉スイカは受粉から35日前後といわれます。
積算温度が900~950度といわれます。
その年によって、一か月の気温が高い年や低い年がありますし、栽培している地域で測ることができるので、日数よりもより正確に収穫時期を見極めることができます。
積算温度を計算できるサイト
アプリもあります。Harvest Timer ハーベストタイマー
早すぎると、中が赤くならない、甘くならない。
遅すぎると、過熟になり割れてしまう、腐ってしまうなどのトラブルになるので、これらを使って、最適な収穫時期を見極めてください。
メロンやかぼちゃなどにも使える空中栽培。
ベランダでいろいろな野菜で楽しめます。